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ちゃちな喜びを積み重ねるチーム運営の決意

…というわけで、ゴールデンウィークもすっかり明けてしまったわけですが。
私(自転車)はどんなに若輩で下級であっても、一応人様に仕事をお願いする立場ですので、自分の仕事をするとともに、チームを良い状態に持っていき、より高い成果を生みだすことが重大な任務です。
最近、気にしていることの一つに「効力感」というものがあります。平たく言えば、「自分のやったことが、何らかの成果に結びついている実感」ということでしょうか。
たとえば、この春新しく吹奏楽部に入ったA君がいたとして、しかし、楽器というものはそう簡単に上達するものではありません。どんなに練習していても伸びない時期があります。意志の弱い人ならここで嫌になって投げ出すか逃げ出すかするわけですが、A君は頑張る。朝から晩まで吹いて吹いて吹きまくる。
すると、そんな姿を見守っている周りの人間は、思うわけです。
「A君頑張ってるやん。」
そして日々、彼らはA君をそんな目で見るし、相応の言葉かけやら評価やらが生まれて、いろんな形で伝わって、それを「何らかの成果」として認識できるから、楽器がうまくならなくても、A君は続けていける。
続けてさえいれば、いろいろやり方も試せるし、いろんな人から試したことのない方法を教えてもらえもする。いつか努力が花開く時が、訪れるかもしれない。…まぁ訪れないかもしれませんが。
楽器がうまくなることだけが「成果」ではないし、その人が踏ん張れる理由じゃないと思うんですよね。
プロのオーケストラなら話は別ですが、しかし、プロになった人も、赤ん坊のころからバリバリ演奏できたわけではないでしょう。周囲のありとあらゆる働きかけや、たまたま置かれた環境が導いていった要素ってのも、あると思うんですよね。(…ない人を天才と呼ぶのか?)
現実問題、頑張れば必ず報われるというほど、世の中はシンプルではないわけで、スタートラインも違えば、環境も違って、フェアな競争なんてものはきっと存在しません。
しかも会社は、ゼニを稼ぐ場ですから、一人一人の成長を、そう辛抱強く待ってあげられません。
だから、人は、簡単に腐ってしまう。
そして、腐ってしまった人を引き上げるのは、大変な困難です。リーダーはチームを「腐らせない場」として運営し、かつ「人が育つ場」として機能させなければならない。
そのために必要不可欠なのが「効力感」ではないだろうかと、最近思っているのですが。
厳しい日本経済の中、小さい会社ならなおのこと、給与でモチベーションを引き上げるのは難しい。しかも、満ち足りた世の中、別にあくせく働かなくたって、一定額もらってりゃ困らない。
三丁目の夕日の時代のように、根拠なく今より明日がよくなるなんて、思うことも難しい。
メインカルチャーの廃れた現代では、共通の話題を持つことが難しければ、個々人の置かれたさまざまな家庭環境を考えると、気軽に飲みに行ったり、食事に行くことさえ難しい。
難しいんですよ。何もかもが。
ならば繰り返される毎日の中、少しずつ自分のやったことが報われていく。
一つずつの成果が小さくとも、確かな手ごたえが感じられる。
それが実際に捉えられ、意味のある数値で可視化され、共有されている。自分の一挙手一投足で、その数値が動いていく。
会社に来ることで、会社で何かすることで、会社が何らかの形で動いていく。変わっていく。そんなことを一人一人が認識できる。だから、働いていて飽きないし、やりたいこと、試してみたいことが次から次に浮かんでくる。
そのような「チームの状態」を作り上げていくことが、当面の目標です。
それを「個人個人の気持ちの問題」と片付けないで、風土として根付かせるために創意工夫を凝らすことを「解決すべき非常に難しい課題」として己に課してみます。
最後に。WEB担当者でアクセス解析を使っている(使える状況にある)人は、ぜひ、その数値を自分のモチベーションにすべきだと思っています(そのモチベーションを得るためにこそ、解析をかじってみてほしい)。
その数字の洪水に乗って、一つずつ小さなゴールをクリアして、ちゃちな喜び(=効力感)を積み上げていく経験が、真っ当な評価を生み、着実な成果を出せる、健全なチームを育むのだと思います。甘いか。
個別具体的な話まで行けなかった。
ま、頑張るぞ!

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