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鞍馬山へ行こう

今年は9月が暑かったので、急に秋がやってきたようです。
秋と言えば京都観光の最盛期、入込客数が一年で最も増えるのは11月です。

京都は昨今インバウンドの影響で年中混んでいる印象もありますが、コロナ禍中も変わらずピークは11月。
もちろん、みなさん紅葉狩り目的ですが、今年の紅葉前線は北海道の様子を見ても相当遅れている様子ですね。

さて、京都の紅葉を快適に見ようと思うのはそもそも難しい話ですが、やはりピークより少しずらして行くのが肝要です。

市内中心は例年11月23日の勤労感謝の日から12月頭にかけての10日ほどが最盛期です。一方、郊外の少し標高の高いところは秋の訪れが早く、それだけ見頃も早く訪れます。

一番早いのは比叡山で、11月上旬にはすっかり色づいた木々の中を散策することができます。
次いで、鞍馬山など洛北の山々が続きます。

そうだ、鞍馬へ行こう!

鞍馬へのメインルートは、出町柳駅からの叡山電車、略して「えいでん」です。

途中の市原駅を過ぎるころから車窓には木々が迫り、二ノ瀬駅の手前では大量のモミジの木が列車の上にまでせり出す通称「もみじのトンネル」を通ります。

ピークにはライトアップされた紅葉を、消灯した車内から眺める粋な演出も用意されていますが、通勤電車並みの混雑を覚悟しなければなりませんし、それではあんまりだなぁと思います。

ここは、是非、できるだけ朝早い列車で向かっていただきたいです。
朝でももみじのトンネルに変わりはありませんし、空いていた方が楽しめると思います。

およそ30分ほどで終点の鞍馬駅、山里の風情ある木造駅舎に降り立ちます。
列車の到着直後は山歩きの格好をした老若男女で俄かに活気づきますが、しばらくするとまた静寂が戻ります。
(ちなみに、老若男女と言っても日本人は老ばかり、若は外国人ばかり、というのが最近の京都のよくある光景……)

鞍馬山を登る

鞍馬山は、鞍馬寺の境内地にあたります。
現在、鞍馬寺は鞍馬弘教(くらまこうきょう)の総本山です。
鞍馬弘教とは1947(昭和22)年に天台宗より独立した比較的新しい宗教で、現在の鞍馬寺を構成する建物の多くは昭和以降に建てられたものです。

ただ、寺そのものは鑑真の高弟・鑑禎によって770年に結ばれた草庵に毘沙門天を安置したことが起源のようです。
枕草子にも出てくるし、義経(牛若丸)はこちらで修行を積み、家康をはじめ信長、秀吉などの戦国大名も参拝に訪れたと言われています。
なかなかの求心力ですね。

現在の鞍馬寺では千手観音、毘沙門天、魔王尊の三尊を本尊ではなく「尊天」として尊崇しているとのことですが、拝観券や境内の看板などには「尊天とは、すべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギーである」と書かれ、学生の頃
初めて訪ねた折には、頭の中に大量の「???」が浮かんだものでした。

ひとまず、スピリチュアルで、独特なのです。

知らずに行くとなんかマズいところに来てしまったか?とやや戸惑いますが、そういうものと受け止めておけば大丈夫です。
寺のオーナー(宗派)が変わるのはよくあることだし、宇宙エネルギーの前には神仏習合、なんでもござれな現在の鞍馬山です。

独特と言えば、この鞍馬寺は日本の寺院で唯一のケーブルカー「鞍馬山ケーブル」を運行しており、鉄道ファンにも知られています。

仁王門の先に乗り場があり、200円で乗車できます。
これは切符代・運賃ではなく、寄付金と言う名目で徴収されますが、会計に詳しい読者諸兄ならその理由は分かりますよね。
ちなみに、鞍馬寺に入る際に支払うのは、入場料でも拝観料でもなく「愛山費」です。
汝、鞍馬山を愛せよ。

ケーブルカーに乗れば、あっという間に本殿・金堂に着きますが、乗らなければ登り坂の参道を歩くことになります。
実はこの参道の途中に、毎年10月22日に開催される「鞍馬の火祭り」で知られる由岐神社がありますし、枕草子に記された「遠きて近きもの、くらまのつづらをりといふ道」とは、まさにこちらの参道のことなのです。

パワースポット

さて、信心深くもなく、霊感もなく、スピリチュアルの対極に居るような私がこんなところにいていいのかとも思いますが、本殿の正面手前には、「金剛床(こんごうしょう)」と呼ばれる三角形の石が埋め込まれた場所があります。

ここに立って両腕を広げて天を仰ぐと、尊天のパワーを全身に浴びて若返るとか、願いが叶うとか、なんとか。
石は有り難いから踏んだらあかんとか、こうとか。

これ、寺が公式に決めているものではなく、参拝者達が勝手にやりだして流行ってるのだそうです。
みんな、そんなに宇宙エネルギーに飢えているのか。

確かに、ごみごみした京都市街から山の中へやってくると、山々と一帯になって気分爽快なのは間違いないです。
なお、Youtubeで「鞍馬 宇宙」と検索すると(なぜするのだ)、私の知らない世界がたくさん見られてちょっとコワいです。

ちなみに、ここで引き返さずにもっと山奥へ進むことができます。
道は本格的な登山道へ変わり、岩場が多く木の根が露出した道は「木の根道」とも言われ、牛若丸が修行した伝説が残ります。

山を登りきると奥の院・魔王殿があり、こちらは尊天の一角・魔王尊が650万年前(万は、誤植ではありません)に地球救済のために金星から降り立ったと伝えられる場所です。

鞍馬山は一貫してこんな調子ですが、「特に何も感じない」いち京都市民としては、豊かな自然に触れ合って気分をリフレッシュできる身近な山として愛しています。
なお、鞍馬から山を越えた先には貴船があり、美味しいご飯を食べて帰ってくると程よく運動もできて、充実した良い休日が過ごせた実感が湧き、とても満たされます(俗物の感想です)。

まもなく紅葉が始まる鞍馬山で、宇宙エネルギーを感じる休日、みなさんもいかがですか?