予算を作ってみましょう パート1

先月の台風並びに震災にて被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

今月のテーマは「予算を作ってみましょう」といたしました。

既に予算を作成されている企業様には目新しい情報ではないかも知れませんが、私の経験上、中小企業では予算を作成されておられる所は少ないように感じておりますので、少しでも予算作成のきっかけになればと思い、このテーマにいたしました。

1.なぜ予算が必要か

なぜ予算を作る企業が少ないのか、それは決算や税務申告において、予算書が必要ではないからです。では、なぜ予算が必要か?と言うよりも、次の点において予算はあった方が良いと考えます。

(1)企業に与えるノルマ

予算を作ることは、例えば、営業マンに売上ノルマを与えるのと同じように、自分の企業にノルマや目標を与える行為です。

売上高や経費にもノルマ、目標を与えて、自らその結果に対する評価を行います。

「もうひとがんばりすればノルマ達成!」の気持ちが、企業を押し上げる現実を何度も目にしています。

(2)進行形の経営

どの企業も決算を行い、その経営成績について1年間の過去を振り返り、○○が良かったから、黒字になった、とか○○が多かったから赤字になった、など経営報告を行いますが、月次予算を作っている会社(当然に月次決算も行っている)は、その経営報告が毎月行われる傾向が強く、しかも1ヶ月間の結果を予算(目標)と比べますので、その翌月には対応策を打つことが出来、進行形の経営に繋がります。

(3)経営計画に繋がる

「5年間の経営計画書」を作成してほしいなどの依頼があります。
私にとっては、日ごろから予算を作成されている企業の経営計画書は作成しやすいですが、そうでない企業は、難しいです。

その違いは数字の組み立てです。

毎月の予算書を作成している企業は、極端なことを言えば、その予算書の1年分×5年間とすれば、ほぼ数値部分の経営計画の土台は出来ますが、そうでない企業は、組み立てる数字を企業の経理実務の中から探す作業から入らなければなりません。

つまり、月次の予算書の作成が経営計画書作成の練習にもなると考えます。

2.誰が作成するのか?

初めて予算を作る場合には、顧問の税理士さんや会計士さんに協力してもらいましょう。
しかし、丸投げは避けましょう、数字が一人歩きし、理想的な数値の羅列に成りかねません。

上記で述べたように、予算は一種の企業ノルマですから、予算数値には責任が伴うという認識は重要です。

従って、それぞれの数値は責任の取れる役員や社員が作るのがベストです。
例えば売上高は営業部長、人件費は総務部長、経費は経理部長などですが、社長が全ての数値を作ることもあります。

3.簡単な方法

日ごろから会社の数値を見ている税理士等が、存在する企業を前提とするなら、次の手順で作成するのが、比較的簡単です。

  1. 社長ないしは営業の責任者が毎月の売上高を予測する。
    →難しければ、直近1年間のデータにプラスマイナスでも良い
  2. 社長ないしは営業の責任者が毎月の売上原価を予測する。
    →難しければ、直前期の原価率を用いる
  3. 社長ないしは総務の責任者が社員の増減を予測する。
    →給与の昇給額や賞与額の増減は重要数値
  4. 上記1~3の数値を顧問税理士等へ渡す。
    →顧問税理士等が一般経費や減価償却費などの数値予測し、渡された数値を組み合わせ、予算全体をまとめる

※ それでも難しいと思われる社長さん
毎月の売上高予測表だけでも、顧問税理士に渡せば、予算書は出来ますので、まずは、予算の作成に取り組んでみましょう!

次回パート2では、具体的な予算数値の組み立て方を説明します。

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