ブームの去った?facebookをめくってみると…

流行りモノが大っ嫌いな自転車です。

…と、マーケティングを学ぶ者が早速元も子もない発言をしているが、本当なのだから仕方ない。

何かが流行している背景や、そのモノがどう人々の心を掴んでいるかといったところに興味は向くが、基本的に多数派に与するという行動原理を持たないのが私。そういう人間なのだから仕方ない。

そんなへそ曲がりな人生謳歌中の私に、ある日突然社長から鶴の一声。

自転車君、facebookのアカウント、ちゃんと持ってるか?」

「はよ取らんと、自分の名前で取れんようになるで!」

自転車2号、自転車3号とかになってしまうさかいになぁ、はっはっは!」

mixiもtwitterもiPhoneも、ブルーレイはおろか地デジにすら背を向けてきた世捨て人的私の日常生活に、facebookなぞ今更入り込む余地など1mmもあるはずがないのだが、そんなことばっかり言ってると本当にただのデジタル音痴の若年寄になってしまいそうなので、ここは潔く世界で最も流行ってるソーシャルネットワークサービス(所謂SNS)の餌食になってみようと思い至った。正確に言うと、その日は新聞を買い忘れたから、昼休みのいい暇つぶしにしてやろう、ぐらいの軽い気持ちだった。

ところで、facebookとは何なのか。直訳すると顔本。実際は読んで字の如く、顔写真に加えて実名、住所(市町村まで)、メールアドレスから学歴、好きな作品、尊敬する人物、果ては恋愛対象(男性・女性または両方)や交際ステータス(既婚・未婚・交際中・婚約中)なんかを登録し、さらにそれを万人に晒してくれようという、奥ゆかしき日本人にとってかなりセンセーショナルなツールである。

開発者はハーバード大の学生。ハッキングして集めた女子学生の顔写真を並べて見つめて遊ぶためという、お馬鹿な開発エピソードが面白い。

薄々お気づきかと思うが、これはアメリカ生まれ、欧米圏育ちのSNSで、日本で言うところのmixiやGreeに相当する存在。どうりで日本人離れした公開項目が多い。もちろん、公開したくない情報は公開しなくてもよく、その範囲は好きなように選べるから少し安堵した。

さて、そんなシロモノだが、これでどうやって遊ぶというのか。社長推薦の暇つぶし法(?)は、ズバリ、初恋の人を探す!ってことなので、素直に従う。えーと、○※△さんは…と、おっと、さすがに出身小学校では検索できないらしい。登録されてる学歴は高校から。じゃぁ、同級生は…と。おるおる。何とも物好きな連中だねぇ。

ここで少し心配になるのが、mixiの特徴である、相手のページを見たときに自分が見たという記録が残ってしまう機能(通称・足跡)の有無。しかし、どうやらそんなものは無いらしい。さすが米国製。コミュニケーションのベクトルが開けっ広げで一方的。(というか、誰が見に来てるとか、そんなのをいちいち気にするのがまた日本人「らしさ」なのだろう)

そうと決まればあとは見たい放題、探し放題。最近会ってない東京の友人とか、かつての同僚なんかを発見しては、生存確認をしてみた。元々友人なのに、「友達になる」というオファーを送ってみた。こういうのをアホらしいと思ってしまったらもう終わりやなぁと思いながら、案の定どこかでアホらしいと思っている。耐えろ自分。これは実験なのだ。

そんなfacebookも、日本ではまだまだ普及が進んでいないのが実情だ。発見できる友人がごく少ないのである。

既存のSNSの力が大きいのも一理あるが、世界を見渡せばfacebookは圧倒的な存在感を誇る。昨年の総ページビューはグーグルを抑えて第一位だったというのだからその力は絶大だ。実際、去年海外のホステル泊まる度に知り合った白人はほぼ百発百中「youはfacebookもってないのかyo?」なんて聞いてきたもんだ。しかし、日本人は誰も彼もことごとくmixi。こんなとこでもガラパゴスwwと両方やってないくせに一人ウケていたものだ。

一方、その輪に加わって行く同室の韓国人やシンガポール人をみて、なんとも言えない居心地の悪さを覚えたのも事実。そこで繰り広げられていたのは、今回紹介した日本人が日本語でやるfacebookとは次元が違う。新興国の彼らは英語でその巨大ネットワークに接続し、そのコミュニティを英語で泳いで行くのだ。企業のリクルートに始まり、会社における業務上の意思疎通から、趣味のネットワーク、そしてアラブの春という革命までも生み出したfacebookのスケールメリットやその真価は、国境を超えた巨大なつながりの中にある。その実を拾うことができないでお茶を濁して終わってしまうのは、なんだか近年の日本の内向き傾向とダブって見えて背筋が寒い。

日本のfacebookは昨年のブームを過ぎて、加入者を減らしているようだ。しかし、世界的に見たらその傾向はむしろ逆。三度突きつけられる、ツールを生かすも殺すも自分(個人)次第という重い現実を前に、このfacebookをどう使い倒してやろうか、思案にふける。あーあ、結局宿題をいろいろ増やされた。

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