皆さまこんにちはヤマゾエです。
10月15日が最終締切となった「IT導入補助金2024」も、11月22日の交付決定をもって終了いたしました。
最終公募については、国全体の採択率が非常に低かったことで、XなどのSNS『界隈』でも、阿鼻叫喚が響くほどでした。
なにしろ、それまでの採択率が通常枠で75.4%~79.2%だったものが最終締切回では26.1%、インボイス枠に至っては90.0%~95.3%だった採択率が最終締切回では10.6%と大幅に低かったのです。
9月に突然「IT導入補助金2024」が終了するとアナウンスされたり、最終締切回の採択率が異常に低かったことから、来年の補助金はどうなるんだ。実施されないのではないか。採択率が低くなるのではないか。などなど様々な憶測を呼んでいました。
そこで、現時点(2024年12月4日)までで判明している「事実」と、数年にわたってIT導入補助金を取り扱ってきた、わたしたちミモザ情報システムの「予測」を、12月2日に発表された新語・流行語大賞とともに、このブログでお伝えいたします。
令和6年度予算でIT導入補助金事務局を募集しており、8月には採択事業者が決定したという流れから、来年度の「IT導入補助金2025」の実施は確定いたしました。
その後、10月頃からIT導入支援事業者の不正と、補助事業者の不正が続々と発覚し、事業者登録の抹消や、補助金の取消し、補助金の自主返還を求めるなど、『ふてほど』で、きな臭いニュースが流れ、『もうええでしょう』という空気感も漂ってはいたのですが、『裏金問題』に悩まされ、これといった『名言が残せなかった』政府の方針は変わらず、「IT導入補助金2025」は実施される見込みです。
開始時期についてはまだ発表されていませんが、わたしは2025年4月から開始されるのではないかと予測しています。
「IT導入補助金2024」は、2,000億円の予算が割り当てられていました。
これに対して「IT導入補助金2025」は、3,400億円の予算案が閣議決定されました。
「IT導入補助金2024」と比べると単純に1.7倍の予算が割り当てられることとなります。
では、採択数も単純に1.7倍になるのか?
わたしは単純にそうはいかないと考えています。なぜならこれまでIT導入補助金で不正が横行していたからです。
補助金事務局は、続々と不正が発覚していく中で、ホームページトップに「※重要※ IT導入補助金は不正を絶対に許しません」というバナーを表示しました。
このことからも補助金の審査がより厳しいものになることが予想されます。
良くても『50-50』くらいでしょうか。IT導入補助金が『ホワイト案件』として、2025以降も継続していくためには、審査を厳しくし、徹底的に不正を排除していく以外にありません。
『新紙幣』が発行された2024年、『Bling-Bang-Bang-Born』と浮かれている場合ではなく、日本の物価はどんどん上昇しています。そんな中、物価の上昇に賃金の上昇がついていけない状況となり、多くの国民を疲弊させ、物価高以上の賃上げこそが、政府に課せられた至上命題となりました。
そこで、賃上げ環境の整備が「IT導入補助金2025」のメインテーマになります。
物価高以上の賃上げが実施されると、40代も半ばに差し掛かった我々『初老ジャパン』の一員としては、とても喜ばしい限りではあります。
しかしながら、実際に賃上げを実施する中小零細企業としては、その負担は計り知れないものとなるでしょう。
従前のように、賃上げをあくまで目標として掲げるだけで良いのであれば、大きな問題はないのですが、賃上げ自体を補助金採択の必須項目として、その実績すらも求められると中小零細企業としてはたまったものではありません。
そうなってくると予算は増額されたとしても、申請数は減少し、採択数も減少する結果となるのではないでしょうか。
<判明している事実>
・「IT導入補助金2025」は実施される
・開始時期は「未定」
・予算は「3,400億円」
・メインテーマは「賃上げ環境の整備」
<ミモザの予測>
・「2025年4月」から申請開始
・補助金審査の厳格化による「採択率の低下」
・賃上げ自体の必須化による「申請数の減少」
ミモザでは「IT導入補助金2025」についても、IT導入支援事業者としてお客様からの申請のご支援をおこないます。今後も新しい情報が入りしだい、お伝えしていきますのでご期待ください。
※このブログは2024年12月4日時点で判明している事実と、12月2日に発表された2024新語・流行語大賞を元に作成いたしました。