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「ミモザの仕事」をレベルアップするために

ここ1-2年、ミモザでは「真の商品知識をつけよう」という方針の下、継続的に社内勉強会を開いたり、発表会を行ったりしています。
今日は改めてその狙いを掘り下げたいと思います。

まず、前提として、会計ソフト、業務ソフトとその付帯サービス、サプライ用品を本気で売るなら、商品そのものだけでなく、顧客の業務やその課題について知ることが絶対的に重要です。

なぜなら、顧客が欲しいのは、ソフトそのものではなく、ソフトによって実現する業務の効率化であり、副産物としての情報の見える化、共有化だからです。

そのためには、ソフトが直接働きかける

会計について
給与計算について
販売管理について

いわゆる会社のバックオフィス部門がやってることを広く深く知る必要があります。

どれも一筋縄ではいきません。
会社・業態・業種ごとにいろいろなやり方があります。
法律で規定されている部分を除くと、唯一絶対の正解はないのがこの世界です。

手っ取り早く学ぶなら

とっかかりはまず簿記でしょう。
「全ての仕事は決算書に通ず」です。
楽譜が音楽の世界の共通言語なら、財務諸表は経営の世界のそれにあたります。

そして、あえて乱暴に言えば、会計ソフトは「簿記を楽にする道具」です。
(給与や販売管理のソフトも、最後は会計にデータを渡しますから、簿記と無縁ではありません。)

難しいところは、簿記はあくまで「帳簿を作る方法論」でしかないことでしょうか。
簿記は入り口に過ぎず、そこからどう歩みを進めるか。

経理担当は簿記のスペシャリストで良いけれど、経営者はそれを読み、次の一手を打たなければなりません。
肝心なその「読み方」について、簿記は教えてくれません。
(簿記を取っても仕事に使えない、役に立たなかったという人は、簿記の結果がどう利用されていくのかが分かっておらず、「その先」に進み出せていないのです。)

会計ソフトは、簿記の結果を経営者に「知らせる」「読ませる」機能も持っています。
しかし、「読み方」については、多くの経営者が自己流に頼っています。
というか、自分のビジネスの体温は、自分で測るしかないのです。

そもそも経営には、定石とかベターはあるけど、正解はないのですから…。
つかみどころがないと思われるかもしれませんが、つかみどころがないのがこの世界。
向き合うしかありません。

会計ソフトを買うという選択肢

経営者も一般社員と同じように、会社全体のPDCAサイクルを回すことが仕事です。
そのCを早め、Aを加速させ、Pの精度を上げていく一つの方法論が「自計化」。

自計化とは、領収書や請求書などの伝票の整理や帳簿記帳を、税理士などの外部へ委託せずに自分の会社で行うという事です。
といっても、業務の片手間で紙の帳簿をつけるのは大変ですから、会計ソフトを買って自分で入力するということです。

そのメリットは、よりリアルタイム(に近い時間軸)で財務諸表(会社の状態)を確認できること。
そして、異常や機会への対処を早めること。
WEBチームにとっては、GoogleAnalyticsの全社版という感じでしょうか。

問題は、顧客にとって「方法論としての自計化」や、そのための道具としての「会計ソフト」にそこまでの想いを持たれていることは稀で、多くは顧問先税理士に言われたとか、開業するからとりあえず買うとか、いろんなレベルがあること。
温度差が大きいことです。

そして、それぞれの立ち位置によって、商品選定プロセスに必要な情報が異なるということ。

・右も左もわからないから、なんとなく調べてみようとしている人もいるし
・ある程度の経験者で、選定のため、スペックの比較を入念にしたい人もいるし
・熱心に調べ上げ、最後ただ背中を押してほしいだけの人だっているし

そういった方々の多様なニーズを適切に満たすページを用意し、電話・メールのQAを捌いて、必要に応じて提案もして納得を信頼を得て、購入まで導き、お金をいただくまでの「一連の流れ」が、ウチの仕事なわけです。これをみんなでやっているのです。

真の商品知識をつけるということは、「この仕事」をする上で、今の自分、今のミモザに何が足りないかを考えることです。

究極的には、実際の会社を経営してみないと、あるいは実際にその仕事を聞きかじってみないとわかりっこないわな、という結論に至りますが、それは究極であり、その手前でできる事を探すしかないわけです。

すると、やはり、書籍です

自分の経験し得ないことを経験してきた、著者の話を格安で聞く、経験をカネで買う、そういう使い方をするのです。

総務経理は、会社規模に応じて担当部門の組織の人員数も、それに比例してやることも随分変わります。

具体的に言うと、大人数でやってるところは、業務を細分化し、より専門的な領域まで掘り下げててやる傾向。
少人数のところは一人の人が何役も兼務でこなす。その分、難度の高い部分はアウトソースする傾向。

それぞれの担当者向けに、参考書籍が掃いて捨てるほど出ています。

ミモザの顧客の場合、大多数を後者が占めるので、後者に向けられた書籍を優先して触れると良いだろうと思います。書店の総務経理コーナーへGO。

もう一つが、直接話を聞くこと

ミモザにも(どの会社にも)当該業務を担当するスタッフがいるので、聞いてみたらいいのではないでしょうか。
どっちのページが見やすいか、どういう視点で商品を選ぶのか。
何が聞きたいのか、何に迷うのか、どのように言われたいのか。

友達の中に、そういう仕事をしている人がいれば、聞いてみるのもいいと思います。
仕事の仕方、分掌の仕方は、会社によって実に様々。

ある会社には当てはまることが、他の会社には当てはまらないことが、ものすごく多いです。会社の歴史的経緯や経営者の考え方とか、取引先との力関係とか、業種とか慣行とか、人間関係とか、無数にパターンがあります。

大きい会社の仕事がハイレベルで、小さな会社が杜撰、というものでもありません。
それぞれの現場に、それぞれの課題があります。

寄せられる相談、扱う商品のひとつ一つに想像力を巡らせ、自分がどう振る舞えば最高なのかを考える営みを続ける。
こうした経験を積み重ねることが、商品知識の獲得に通じていきます。

新聞、新聞、新聞。

そして、月並みですが、やはり新聞を読むというのは大事です。
また、できれば日経が良いと思います。紙でも電子版でも。
他に何もしていないなら、ここから始めてほしいです。
(別に日経からお金貰ったりとか、してないです 苦笑)

やはり、日経は読者にマネジメント層が多いのです。
また総務・経理系(特にアッパークラス)の方々は、経営に影響を及ぼす法改正や経済の動きに関する情報に対する感度が高い。
何だかんだ言って日経には、それらが「コンパクトに」集まってきます。
短時間でビジネス界の動きが把握できる。だから、コスパが高いのです。

えー、新聞かよって。
「老害メディア」とか「政府の御用メディア」とか、言うのは自由です。
しかし、「そういうことを言える俺」に酔って、結果を出せない、話題についていけない方は、胸に手を当てて考えてもらいたいと思います。
Yahooニュースと比べても、入ってくる情報量というか、多様性が全然違います。
理想はネットニュースと紙の新聞は「併用」だと思います。

それより何より、新聞には「言語感覚」を養うという意味があります。
結局、権力を握り世の中を動かす「おっさんたち」が使うコトバに、自分のコトバを揃えていかないと、良いライティングもできないですし。
話言葉でも全く一緒。

彼らは日々これ系の情報を高速で読み流しているのだから、同じような書きぶりで書かれていれば、ストレスなくすんなりと読めるわけです。
逆に女性向けファッション雑誌のライティングノリで行くとズッコケちゃう。
どちらが良い悪いとか、そういう話ではなく、お客さんの嗜好に合わせにいこう、とうお話です。

なお、新聞は紙面制約も厳しいので簡潔な文章表現が徹底されており、内容の濃い文章を書くボキャブラリー上の助けにもなります。

金銭的に厳しければ、近所の図書館に毎週通って1週間分の新聞をまとめ読みするというのでもいいし、時間がなければ「プレジデント」「東洋経済」「週刊ダイヤモンド」などの経済雑誌を本屋で立ち読みというのでも、やってないのとやってるのでは大きく違います。
とにかく「知識」をため込み、「言語感覚」を養うことが大切です。

最後に、ちょっと会社のブログに書くのは気も引けますが、株式投資を推してみたい。
多くの人は考えたり調べたりしませんが、わずか2、3万円で買える株式はいくらでもあります。
日経新聞やビジネス雑誌を読むことを「楽しく」「エキサイティング」な体験にするためには、無理やりでも投資の体験をして、当事者意識を持つことはとてもいい薬です。

損をしたくないからこそ、財務諸表を比較したり、IR報告書、決算書を読む意欲が出てくるものです。
これは「決算書を読む」、という事にほかなりませんし、財務会計という分野に対し、「簿記の勉強云々」とか言っている世界を脱すことも可能です。

本当に不思議なもので、なんでもそうですが、自分に関係ないと思っていると目に入らないのに、身銭を突っ込んで当事者意識を持つと、急に身近に感じます。
色々述べてきましたが、皆さんの肌に合う「勉強方法を探す旅」を楽しんでください!
仕事もきっと加速度的に面白くなります。

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