サイトパーソナリティ – WEBサイトの持つ人格について


サイトパーソナリティ。

言葉としてはあまりメジャーじゃありませんが、WEBサイトを人格として例えるという技法があるそうです。
これは、利用者(サイトへの訪問者)を具体的な人物イメージに変えて行動パターンを検証する「ペルソナ」ではありません。WEBサイトそのものを一つの人格とみなして、その個性を表現していく「デザインの指針」のようなものです。

(出典)
ブランドパーソナリティとサイトパーソナリティ
http://ascii.jp/elem/000/000/632/632148/

例えば、
VOGUE JAPAN
http://www.vogue.co.jp/
 
・25~50歳
・女性
○年収600-1000万
×同300万
○プジョー
×トヨタ
○シャンパン
×焼酎
(出典:CSSNite Kobe2 第4セッション/中川 直樹さん)
てな感じで…。

あー、私が見てもわけんねーわけだわ。

そのノリで、ミモザのタックシールショップは?
http://www.mimosa.gr.jp/oa_label/index.html
 
・28~32歳
・男性
○営業
×内勤Web担当者
○基本、すげー親切
○むしろ少しお節介
○聞いてないことまで喋り出す
○あまり人の話聞かない
○真剣さゆえに
○友人にはマジメやねー。と言われる
○休みの日はサイクリング
○出勤もサイクリング
○子供にも愛犬に対しても、面倒見が良い
△好きな音楽はメタル
○共働き
○最近保育園の書記になった
○声は大きく、はきはき


 「ぐはっ!なんでやねん!」

…それ、ウチのスタッフまんまですやん。
そういう個性が、デザインににじみ出てくるよう、意識的に要素を設計していきます。

例えば、色。
フォントの選び方。
口調(文体)。
間・スペースの取り方(喋るリズム)。
見せる順番(トークの組み立て)。

ウチのタックシールショップはTOPから来られる方が多いので、まずは自己紹介。
はい安いよ―!親切だョー!お節介だョー!
(ちょっと声が大きい…)

…滲み出てますか…?
フォントはゴシックで統一。太さがそのまま声の強さ。
バックは白だから裏表のない率直な感じ。
オレンジとブルーのコントラストが、受け答えの元気さ、はきはき感を醸し出す。
フォントの大小の比率(ジャンプ率)を高めにし、印象を補強します。

下へ降りると…あーもうしつこいですね。ほんと多弁。
お客さんの話全然聞かない感じ。
サイズですか?
面数ですか?
用途ですか?
あ、面数ですね。
A4ですか?あ、12面ですか?それならこんな感じのありますけどねぇ?
こちらマルチタイプと言いまして…

結構テンポよく品物見せてくれますね。

対するPCAショップは…
http://www.mimosa.gr.jp/pca/index.html

あぁ…。結構あれですね、草食系ですね。
無駄に落ち着いたエレガントな配色。
繊細な感じ。ちょっと控えめな、メガネかけたインテリぽいお兄さんが「そっ…」と近づいて「すっ…」と教えてくれる感じ。

「お探しですか?」
「会計ソフトですか…お一人でお使いになるものですか?」
 
  「そうですねぇ…」
…仕事中に酒飲むなって!

業務ソフトは会社の根幹を支える大事なものですからね、勢いで売りつけられても困りますし…いろいろ悩みたいし…何度も相談に来ては他にもいろんなお店を回るのが普通ですから、やたら売込みがきつい体育会系の店員じゃ、考える邪魔をされて嫌ですからね。
明朝主体の見出し、彩度低めのトーン配色。比較的長い時間滞在し、高額商品を落ち着いて選ぶための、目が疲れない色指定。

タックシールが予算3000円の大衆居酒屋だとしたら、PCAは最低8000円のフレンチ的な?だからと言って2万、3万の店じゃないんだ。結構手ごろなものも置いてますからね。
(経理じまんシリーズ)

…という、思考のフレームワークが「サイトパーソナリティ」。

なんだか遊びみたいですが、デザインにしろ、接客シナリオにしろ、一貫性を持たせるためには、このような技法を使うのが効果的です。
っていうくらい、一貫性を保つのは難しく、しかし重要なものです。

だって、態度が急変する情緒不安定な店員さんは嫌でしょ?

柳原可奈子並のテンションで
「こちらすっごいおすすめですぅーいかがですか?ほら」「あ、似合いますねー」「あ、ヤバい超かわいいんですけどー!」


とか言ってたくせに、レジ行くと
「梱包は段ボールでござる」「して、配送日は?」「ヤマトの荷物番号は後ほど教えつかまつる候」

状態のサイトって意外とあるんですよね。いやまぁ駄目じゃないけど…
制作者の皆様は、他所のサイトに偵察に行くときは、是非一度このような視点でも観察してみてください。

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