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最果ての島で最強の泡盛に出合う

石垣空港から、本土ではほとんど見かけないプロペラ機で約30分。
冬場の先島諸島は季節風が吹き付け天候が悪く、バスのような
小型の機体は360度全方位に容赦なく揺さぶられる。

あと少しで嘔吐…っ!というところで何とか着陸。

与那国島は沖縄県の最果て、日本最西端の島。
那覇から500㎞、東京から2300km、そして隣の台湾からはたった117㎞。

社内の皆さんの大ひんしゅくを背に、新婚旅行(という名の自作探検ツアー)
に出かけた年末の写真を少しだけ紹介します。

 

移動はレンタサイクル+ヒッチハイクで!

 

集落はこんな感じ。

 

ええ感じの雑貨屋発見。でも休み。

 

奥の岬が日本最西端の「西崎」。

与那国島と言えば、日本最強のアルコール度数・60度を誇る「花酒」が
作られる島です。花酒は泡盛の一種で、原料や製法は同じ。そこまでの
度数を取り出すことが文化的背景を鑑みて特別に許可されているのです。

花酒が生き続ける理由は、お葬式にあります。

人口1600の与那国には未だ火葬場がなく、土葬の文化です。

沖縄に行かれた方は見かけたことがあるかもしれませんが、

かの地の墓地は遺骨を納める墓石の前に3畳ほどのスペースがとって

あり、法事の時はそこで親族とともにごちそうを広げ、一日がかりの

大宴会をします。

さて、花酒は「洗骨」という儀式に使います。

土葬をした遺体は、7年間通気性の良い棺と墓で眠り、その間に骨だけの

状態になります。そして、その日が来ると、お骨はお墓から取り出され、

共に墓の中に収められていた花酒で洗い清められ、骨壺へと

収められます。

その後、宴会が開かれます。残った花酒はここで振る舞われます。

この時ばかりは、親類縁者だけでなく、近隣住民も集まるそうです。
7年も寝かせ「老酒」となった花酒はさぞかし美味しいんだとか。

このエピソードをたまたま訪れた酒蔵の職員さんに聞かされたときは、
さすがに島の人々の生死観の違いに驚かされました。

ミモザのブログ
なにかがおかしい。止まれないのはそっち!?

ミモザのブログ

最早、何を言っているのかすら分からない。

なぜ今こんなことを書いているのか。

その花酒を飲んで(当然、ロックは無理です)適度に酔っ払い、
不意にブログ更新をしてなかったことを思い出し、少しだけ酔いが
さめてきたからです…。

一本の酒だけでこれだけ話せるんだから、目の回るような毎日でも、
誰も見ていなくとも、今年も何とか更新していきます!

※補足

洗骨の風習は本島でも見られたそうですが、近代化に伴い、衛生観念の
浸透と共に火葬化が進められていったそうです。

しかし、ものすごく大変な儀式ですよね。今、与那国では、島で天寿を全う
される方はほとんどいらっしゃらないそうです。島外の病室で亡くなり、
火葬されて戻られる方がほとんどだとか。

最後の写真は、島への自衛隊配備に抗議する内容の横断幕だそうです。

国境の島も、ゆっくり、でも確実に変わっていきます。

コメント (2)
  1. 青いヤギ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    他の泡盛とは少し違う作り方をしてますからね☆
    水で薄めていなかったり☆
    ホント…面白い島ですよね(゚∇^*)

  2. ミモザ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    いやぁ、本当に。すごいとこでした。
    青いヤギさんは行かれたことがあるのでしょうか?
    Dr.コトー診療所のイメージが先行しますが、絶海の孤島、国境の島は、他にはない独特の空気を持っていますよね。また行きたいです。
    遠いのがネックですが…。

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