ラベルの粘着力について

電話番やメール番をしていて、お客様に一番よく受けるタックシールの質問は「求めているサイズや面数の取り扱いがあるか否か」です。
この質問は比較的答えやすく、すぐに見つかればそれをお伝えしますし、ジャストサイズがなくても、許容できるサイズの幅をお伺いしながら絞り込んでいく作業をすると大抵解決します。

一方で、よく聞かれるけれども、答えにくい質問の筆頭が「粘着」に関することです。
「こういう場所に貼れますか?」「貼った後にはがれませんか?」「簡単にはがれるものが良いんです」などなど、いろんな形で問われますが、いやはや、本当にお答えするのが難しい。

ということで今回は、当社タックシールの粘着性能の差について、お話ししましょう。

マルチタイプラベル

上質紙タイプのラベルに施される、標準的な粘着力です。
封筒や段ボール箱など、紙の面に貼るのに適しています。

表面が平滑であれば、プラスチックや金属でも貼り付けられ、簡単にはがれることもありません。

注意すべきは、ビニール袋などの柔らかい素材や、表面がでこぼこしたり粗かったりする木の板や和紙、表面がすりガラスにようになった(微細な凹凸のある)プラスチック板などです。
このようなところには、大概貼ってもすぐにはがれてしまいます。

なお、紙など適合する場所であっても、はがす際に糊残りが起きたり、ラベルが途中で破れたりしてうまく剥がせないことが問題になる場合も多いです。
特に昨今、住所などの宛名ラベルは情報保護の観点からそのまま廃棄せず、はがしてシュレッダーにかけることが増えています。
こうした場面で、うまくラベルが剥がせずイライラした経験をお持ちの方は、多くいらっしゃると思います。

再剥離タイプラベル

そんな場面で活躍するのが「再剥離」タイプで、ラベルを貼った後、きれいに剥がしたいという要望を満たすために開発された商品です。

性質としては、粘着力を直接弱めているのではなく、残りにくい性質の糊を利用したり、はがす際に破れにくい強い紙を用いたりしています。
どうしても、工夫されている分、製造コストが上がりますので、販売価格も割高です。

また、よく誤解されますが「再剥離」とは「何度も剥がせる」「再度貼れる」という意味ではありません。
基本的に一回貼ってはがしたらおしまいで、粘着力が大きく落ちます。
ご理解ください。

強粘着ラベル

ヒサゴ製ラベルのカテゴリとしていくつかの製品が販売されています。
文字通り、強い粘着性能を持ちます。
段ボールの角にはったり、プラスチックケースにもしっかり貼り付けられます。

同じくヒサゴ製で「屋外用ラベル」シリーズの中に「強粘着」というカテゴリがあります。
屋外用ラベルはフィルム素材のため、水や日光にも強く、文字通り屋外のような過酷な環境での使用に適しています。
http://www.mimosa.gr.jp/hisago/outdoor_label.html

変わった貼り付け方「静電吸着ラベル」

比較的新しい商品です。
ガラスやプラスチックなどの平滑面に、糊を使わず静電気の力でで吸い付くラベルです。
原理としては、スマホの画面に貼る保護フィルムに似ています。
糊を使わないので、はがした跡がきれいで、貼った場所を傷めることがありません。
ただし、平滑面のみに作用しますので、紙や板などには使えません。

ラベルだけではどうにもならない事情

ラベルにもいろいろな粘着性能があることを、ご理解いただけたと思います。
ただし、実際の粘着状況は、貼り付けられる側の事情にも大きく影響されてしまいます。
ちょっとした紙質の違いで、全く貼れないケースが起こり得ます。

結局、粘着性能は、被着体とラベルとの相性が大きく作用する、と言うしかないのです。
マルチタイプではがれてしまったけど、強粘着なら大丈夫、というわけではありません。
粘着性能に関する質問に答えにくい理由は、ここにあります。

結局のところ、一般的なラベルが貼りつく原理は「糊の力」です。
糊が貼り付くしくみは、ごく簡単に言えば、貼る物と貼られる物の間に入り込み、その粘り気でもって物同士を結合させるものです。
このため、表面がざらざらするものや、さらさらするものは、ラベルと被着体の間に糊が入り込みにくくなり、結果作用しにくく、貼りつきにくいというわけです。

また通常、粘着性が高いものは良く貼れますが、値も張ります。
通常のラベルでの使用に耐えるのに、強粘着を使えばただの無駄な出費でしかなく、バランスが大切です。

多くの商品でサンプルに対応しています。
同じマルチタイプと言う名称でも、メーカーによって糊が違い、粘着性も変わってきます。
お時間に余裕があれば、ぜひ一度実際の製品をお試しいただければと思います。

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