レーザープリンタでラベルを作る(後編)

前回はこちら→レーザープリンターでラベルを作る(前編)

前回は、多くの職場で活躍中の「レーザープリンタ」について、その原理や特徴を紹介してきました。
今回はそれらを踏まえた上で、用紙やラベルの選び方、印刷のコツなどを解説します。

■用紙の質に、あまり左右されない

レーザープリンタは、トナーを使って印刷するため、液体のインクと違って「にじむ」という心配がありません。
これはこの方式の大きな特長であり、少々質の劣る紙であっても鮮明に印刷できます。

実際、レーザープリンタで使えるコピー用紙(PPC用紙、普通紙)とインクジェット専用紙を比べると、コピー用紙は薄くて表裏の区別がなく、表面もざらざらしています。

そして、インクジェット紙と違い、レーザープリンタは「専用用紙」のラインナップが非常に少ないです。

インクジェット紙では百花繚乱である「プロフォトペーパー」や「高品位専用紙」といった紙のグレードが、レーザープリンタ用紙にはほとんどありません。
こうしたところにも、印字結果が用紙の質にあまり左右されないという、レーザープリンタの特性が反映されています。

なお、レーザープリンタにインクジェット専用紙を通すことは避けた方が良いです。
インクジェット専用紙は、インクの定着を助けるための表面加工(塗工)が施してある場合が多いですが、レーザープリンタは仕組みとして熱によってトナーを定着させるため、塗工層が溶けてプリンタ内部に巻き込まれたり、貼りついたりなど思わぬ故障の原因になる場合があります。

■レーザープリンタで利用するラベル用紙の選び方

レーザープリンタは、印字結果が用紙の質に左右されにくい性質を持ちますから、基本的には用途だけ考えて選べばよいでしょう。

宛名ラベルや内容表示ラベルなどの装飾的要素のないラベルであれば、最もサイズの選択肢が多い、普通紙ベースの「マルチタイプラベル」で十分と言えます。

商品ラベルなど、商品・パッケージの顔となるラベルの選択肢としては、マルチタイプラベルに加えて、光沢タイプやマットタイプ、和紙ラベルなどが選択肢に入ります。
いずれも表現したいイメージに沿うものを選ばれると良いでしょう。

例えば、地酒や佃煮などは「和紙ラベル」、通常品と付加価値の差をつけた商品であれば「マットタイプ」を選ぶと、薄手のマルチタイプラベルに比べて厚みがあり、手に触れた感触も含めて、高級感のある質感に仕上がります。

「触覚」は案外重大なポイントで、チープなものを購入っぽく演出したり、その逆をやったりするとちぐはぐな印象が出てしまい、いかにも素人臭くなります。
ラベルを含め、パッケージは商品の顔です。ぜひ、気を配ってください。

■レーザープリンタで印刷するときのおすすめ設定

★マルチタイプラベルなどの薄いラベル用紙
「普通紙」と指定します。
これで、充分に鮮明な印字結果が得られます。

★カラーレーザー専用ラベル、光沢・マットタイプなどの厚いラベル用紙
「ラベル用紙」または「厚紙」と指定します。

これらの設定は、用紙送りのスピードを遅くしたり、より高い温度で圧をかけたりして、より多くの熱を用紙とトナーに伝えます。

紙が厚いと、熱の伝わりが不足してトナーの定着が甘くなり、手でこすると印字が剥がれたり、取れたりしてしまいます。
こうした症状に見舞われたときは、用紙設定が不適切なため、加熱が不足している(つまり、トナーがしっかり紙についていない)ことが多いのです。

なお、厚紙設定には、プリンタの機種により厚紙1と厚紙2…と複数の選択肢がある場合があります。
この場合は、数字が大きくなるごとに、より厚い用紙に対応できるようになっています。
ひとまず厚紙1で様子を見ましょう。
印刷後の用紙をこすってみて、トナーの定着が甘いと感じられたら、より厚い方(数字の大きい方)へ変更してみましょう。

レーザープリンタの用紙設定画面では、「光沢紙」「フォトペーパー」など、インクジェットプリンタでは当たり前の選択肢がありません。
これは、レーザープリンタではその印刷原理ゆえに、きれいに印字するためにトナーを厚く塗ったり、別の種類のトナーを使うなどの微調整は行わないからです。

このため、普通紙に「厚紙」設定で印刷しても、時間がかかるだけで印字結果の質に差はありません。

特に、マルチタイプラベルなどの薄いラベル用紙に対して「厚紙2」などの設定で印刷すると、加熱し過ぎのため機器内部でラベル剥がれが起こるなど、トラブルの遠因となりますので注意しましょう。

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