ベースメイクで紙も変身!塗工紙を上手に使い分けよう

こんにちは!高橋です。
早速ですが、皆さんはどのように「用紙」を選んでいますか?

私が学生だった頃、所属していた劇団で初めてカラーのチラシを作ることになりました。

それまでは、表面がざらざらしているグレーがかった用紙に白黒で印刷しており、それはそれで趣があったんです。
でも、地味だし、他の劇団のカラフルなチラシに憧れもあって、丁度予算が余っていた勢いで、用紙の見本を取り寄せてみたんです。

ところが、話がまとまらない。
この紙は薄い、これは高級すぎる、いやそもそも「ふさわしい用紙」をどう判断するのか?

貧乏な劇団でしたので、結局は「そこそこ厚みがあるけど安い用紙」に落ち着いたのですが、果たして、一体どうすることが正解だったのか。

今となっては選ばれた用紙の名前すら思い出せませんが、似たような経験は皆さんにもあるのではないでしょうか。

悩み始めると奥が深い「用紙」。
たとえラベルであっても、印刷に用紙の選択はつきものです。

今回は主にオフィスや家庭で使う印刷用紙の種類についてお話していきます。

■とっても綺麗に印刷できる!塗工紙について

まず最初に、私たちが手にする印刷用紙は、大きく二つに分けられます。
「塗工紙」と「非塗工紙」です。

表面に、印刷しやすいように薬剤を塗って加工することを「塗工」と呼び、その加工をした紙のことを「塗工紙」と言います。

塗工は、たとえて言うなら、化粧品のファンデーションのようなものです。
ベースメイクをしっかりするからこそ、口紅やアイメイクが綺麗に映えます。
同じように、紙のインクのノリも、塗工することでよくなります。

実際の商品には「塗工紙」とは書いてありませんが、光沢紙、マット紙、インクジェットプリンター専用用紙、レーザープリンター専用用紙などがそれにあたります。

塗工すると、

  • 紙自体が白く、きれいに見える
  • 色素を短時間で吸収し、滲みにくくなる
  • 印刷した色が鮮やかに映える
  • 書き心地がよくなる
  • 強度が上がる

など、たくさんのメリットがあります!

塗工に使われる薬剤の違いによって、紙の特徴も自在に変えることができます。
カオリン、炭酸カルシウムなどの白色顔料(水や油に溶けない着色に使う粉末)
が代表的ですが、よりきれいに印刷するために、薬剤の種類も年々増えています。
どんどん使いやすく進化しているんですね。

では、塗工紙を使うと、具体的にどういう印刷が出来るのか?

マット紙は、細かい画像や文字の印刷に向き、商品ラベルなどにオススメです。
表面があまり滑らかではないため、反射する光の量が少ないです。
そのため光沢が抑え気味になり、落ち着いた印象になります。
発色もよく、高級感も演出できます。

光沢紙は、表面につやがあり、インクのにじみが少なく発色が鮮やかなため、写真やイラストの印刷にオススメです!

マット紙、光沢紙には共に、さらに細かい区分としてインクジェットプリンター専用用紙とレーザープリンター専用用紙があります。

■各プリンター専用用紙の違い

それぞれのプリンターの特性に応じて塗工を調整し、最も綺麗に印刷出来るようになっているのが専用用紙です。

しかしなぜ、プリンターごとに用紙を分ける必要があるのでしょうか?

外側から見るだけだとよく分からないのですが、インクジェットプリンターとレーザープリンターは、全く違う原理の印刷機です。

インクジェットプリンターは、液体のインクを用紙に吹き付けて印刷します。

対するレーザープリンターは、インクではなく、トナー(プラスチックの粒子に色を付着させたもの)を使います。ドラムと呼ばれるローラーの上に静電気の力でトナーを乗せ、用紙に押し付けて印刷します。

印刷の原理も、印刷に使う色素の種類や性質も違うのですから、相性の良い用紙も違って当然ですよね。

「相性の良し悪し程度の話なら、どちらを使ってもいいのでは?」と、つい思ってしまいがちですが、注意が必要です。

インクジェットプリンター専用用紙の塗工部は特に熱に弱いです。
具体的には、ミモザで取り扱っているインクジェット用のラベルシールを、レーザープリンターで使用すると、ラベルがプリンターの内部で剥がれてドラムに巻き付くなど、故障の原因になります。

しかし、プリンターによって用紙を使い分けるのは、ちょっと面倒ですよね。
でも、大丈夫です。両方のプリンターに対応している用紙もちゃんとあります。

■あらゆるプリンターに対応する、非塗工紙について

プリンターを選ばない印刷用紙で、代表的なものは「上質紙」です。
上質紙は「非塗工紙」であり、その名の通り、塗工をしていない紙です。

塗工紙は、塗工というお化粧をして、発色を良くするなどの機能を付加した紙です。
そのかわりに、熱に弱いとか、使えるプリンターが限られるという弱点を抱えてしまいました。

非塗工紙は塗工がない分、白さやインクの定着性が劣り、表現の幅が狭くなりますが、プリンターを選ばない紙です。

表面につやがなく、白さが抑えられている分、光の反射も抑えて目に優しく、文字が読みやすい紙でもあります。

なにより安価です。
財布に優しいのもうれしいですよね。

弱点も、見方を変えると長所に変わる、要は適材適所が大切なんだという事がお分かりいただけるかと思います。

ミモザで取り扱うラベルで上質紙を使用したものは、「マルチタイプ」や「マルチプリンタラベル」と言います。バーコードや荷札、宛名などの表示ラベルに幅広く利用できておススメです!

以上、印刷用紙のあれこれでした。
塗工という処理の有無で、全く違う「紙」に変わるんですね。

では、そもそも「紙」は何から作られているか、ご存知でしょうか。

これらの疑問はまた次回、お話したいと思います!

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