ラベルシールあれこれ

ラベルシールについて、困った経験はありますか?
私はあります。

印字はズレる、上手くインクが乾かない、貼ったラベルがすぐ剥がれる、もしくは剥がれない…。

ラベルシールを貼った後で誤字に気付き、剥がそうと思っても後の祭りで、何枚もの封筒をダメにしたことも、後で誰にも見つからないようにこっそり捨ててしまったことも…。

そんなうっかり社員、高橋です。
でも、だからこそ、時折寄せられるお客様の困られた声に、すごく共感いたします。

どの紙を使ったらいいの?どうしてプリンターに紙は詰まってしまうの?
ラベルを貼る時、貼りやすい時と貼りにくい時があるのはどうして?

そんな疑問に悩む人を少しでも無くしたい!と日々勉強をしている高橋が、少しでも皆様の手助けになるような情報をお届けするコラムです。

第一回目はラベルシールについて。

見ない日は無いくらい身近にあるラベルシール。
スーパー、コンビニ、駅や道、いたるところで使われています。
一体いつ頃から使われているか、皆様ご存知でしょうか。

■ラベルシールの歴史について

日本で最初にシールが作られたのは1912年、大正元年のことです。
イギリス国王ジョージ五世の戴冠式の際に贈るプレゼントに、菊の御紋のシールが使われました。

西洋諸国だともっと前から作られており、1867年、慶応3年のパリ万博では、様々な展示品の説明のサポートとして西洋のシールが活躍しました。

そもそもシールの起源はとても古く、古代エジプト文明にまで遡れます。
その頃は粘土で作られていて、文書の署名、証明書などに使われていたそうです。
権威を象徴する、署名のかわりのようなものでした。
今でも例えば、国章は英語でGreat Sealと呼ばれています。

一方、ラベルという言葉は、貼り札や張り紙といった意味を持ち、成り立ちはともかく現代ではシールとほぼ同じ意味で使われます。

これらシールとラベルをつなげて一緒に「ラベルシール」とよんだり、省略して単にラベル、シールとよばれたりしています。

現代の日本では、シールという言葉のもつ象徴の意味は薄れ、いずれも単に裏に糊のついた紙片の総称になりました。

■ラベルシールの原理

では、物と物がくっつく(接着する)、とはどういうことでしょうか。

物同士は、押し付けて密着させても、手を離せばすぐに離ればなれになりますね。
これは物質の表面にある微細な凸凹が、くっつくのを邪魔しているからです。

ところが、この凸凹した部分に液体を流し込むことで、逆にくっつくようになります。その液体が、糊です。

糊にはある程度の粘度が必要です。

例えば水でも(濡れたグラスに紙ナプキンが貼りつくように)何とかくっつくのですが、すぐ剥がれてしまいます。
このため、ねばねばして粘着力がある液体・糊が使われています。

よくラベルを貼る時に、汚れや水を取り除いてから、と言われると思いますが、汚れや水は、凸凹を塞いでしまって糊を上手く機能させないからなんですね。
何かを貼る時のコツとして、表面をきれいにすることが大切です。

しかし、しっかりとくっついているせいで、シールを剥がす時に上手く剥がせないことはありませんか?

糊が残ってしまい、汚くなってしまったり、途中で紙が破れてしまったり。
そういったことを防ぐために開発されたのが再剥離ラベルです。
糊が残らず、接着面を傷めることも無いという優れものです。

再剥離ラベル

■ラベルシールの材質

では実際にはラベルシールをどういう基準で選んだらいいのでしょうか。
品質と値段のバランスを考えたいところですが、普段の生活では馴染みの無い言葉も出て来て難しいですよね。

上質紙、マット紙、光沢紙、フィルム。

これらの違いは何でしょうか?
ラベルシールは大まかに二つの材質に分けられます。

一つ目は紙です。

こちらは皆様お馴染みかと思います。
家庭で多く使われているインクジェットプリンタや、事務所によくあるレーザープリンタで簡単に印刷できますので、多様な使い方が出来ます。

二つ目はフィルムです。

こちらは紙ではなく、樹脂(プラスチック)で出来ています。
耐候性(雨風や太陽光にあたっても劣化しにくい性質)と耐水性に優れ、長期間の使用に向き、主に屋外用のラベルで使われています。

身近にあるものでしたら、手帳に貼るオシャレなシールや、新商品によくついているPOP(アイキャッチ)シールなどで使われています。

私はそういったシール全てが同じ素材だと思っていたのですが、実はフィルムの中にも何種類かあります。

ユポ、塩化ビニル、ネーマ、PETフィルム……などが広く使われています。

ミモザで取り扱っているフィルムラベルで主に使われているのは、PETフィルムと呼ばれるものです。

他のフィルム素材と比べ、平滑性(表面の滑らかさ)や強靭性が高く、印刷により適したもので、企業で多く使われているレーザープリンタで自由に印刷出来ます。

ただ、素材費が紙よりも高いため、紙ラベルより割高になってしまいます。

ラベルってそんなに昔からあるんだ!
シールってそういう原理でくっつくんだ!
紙とフィルムが使われてるんだ!
それで、結局、どっちがいいの?
と思われている方が多いかもしれません。

その答えは、実は用途を知っているお客様にしかわかりません。
ここまで話しといてなんでやねん、と、私ならツッコミをしてしまうところです。

でも、例えば。

大量に宛名シールを封筒に貼る場合、そんなに長期間保存できなくてもいいなら、安価で色んなプリンターに対応できる紙が適当だと思います。
マルチタイプラベル

逆に、職場で特別な注意喚起の印刷物を貼りたい……なら、多少お値段が嵩んでもフィルム素材がおススメです。
屋外用ラベル
耐水耐温度タイプ

素材には優劣ではなく、個性があります。
何のために使うのかを深く考え、特性を生かす。
すると、より素敵な使い方が出来ると思います。

そうは言われても、自分ではやっぱりわからない!
という方は、サイズやお使いのプリンタの印刷方式とともに「どういった用途で使うのか」といった情報と合わせて、お気軽にミモザにお問い合わせください。

次回は、今回少し触れた「紙」について、詳しくお話したいと思います。

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