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節分の過ごし方

「節分」というのは、文字通り「季節の分け目」ということで、現在は立春(2月4日頃)の前日を指します。そういう意味では立冬や立夏・立秋のそれぞれ前日も「節分」ですが、旧暦(太陰太陽暦)の立春は正月。
春の節分を特別扱いするのは、このためです。
 
この時期の京都は寒さが厳しく、観光客の入込も年間で最も少なくなります。
しかし、節分だけは例外で、毎年沢山の人々が繰り出します。
 
 
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■四方参り(よもまいり、しほうまいり)

東西南北の鬼門にあたる4つの神社仏閣にお参りをすると、邪気(鬼)を祓い福を招くと言われています。
4つとは、
【北東・表鬼門】吉田神社
【南東】八坂神社(または伏見稲荷大社)
【南西・裏鬼門】壬生寺
【北西・乾の隅】北野天満宮
といわれており、これを順番に回ります。
 
最後の北野天満宮では「鬼は外」とは言わず、「福は内」だけです。
【乾の隅】とは、鬼の棲家という意味で、北野さんは京都を鬼から守るためにお祀りしているのです。創建当時、一帯は都のはずれで建物もほとんどなく、文字通り「隅」でしたが、現代ではすっかり町の真ん中になってしまいました。
 
なお、うっかりここから鬼を追い出すと、また振りだし(吉田神社)へ戻り同じ場所を周る羽目になりますのでご注意を。
 

■吉田神社

吉田神社は京大の裏手、吉田山の麓に広い境内を持つ神社です。他府県の方にはあまり知名度はないかもしれませんが、節分の間だけは、京都駅から臨時バスが出るほど賑わいます。
多くの観光客のお目当て・追儺式(ついなしき)と呼ばれる神事は2日の午後6時から。境内に鬼が現れ、方相氏(ほうそうし)役に懲らしめられます。
神事の最後は矢を放つことで疫鬼を追い払うのですが、これが今に続く豆まきのルーツだとか。この神事は「鬼やらい」とも呼ばれています。
この後も、4日にかけて様々な神事が続きます。
 
…なんて言いながら、私はあまりの人出で近寄れず、鬼やらいをこの目で見たことがありません。どちらかというと、辺りをびっしり埋め尽くす露店が目当ての方も多いのでは。
 

■壬生(みぶ)寺

吉田神社と並んで京都の節分の名所(?)とされるのが壬生寺。
こちらも特徴的なお寺さんで、特筆すべきは狂言と炮烙(ほうらく)でしょう。
壬生狂言は今から700年以上前に円覚上人により創始された無言劇。日本式パントマイムとでも言うのでしょうか。拡声器もない昔、群衆に仏の教えを分かりやすく伝えるために生みだされたのが事の始まり。今では、近隣住民が組織する「壬生大念佛講」が伝承しています。
2月2~3日は、30ある演目の内、「節分」が繰り返し上演されています。
(拝観無料)
 
またこの時期、素焼きの炮烙(大きな皿のようなもの)を奉納できます。
家族知人の年齢・願い事などを墨で書いて納めると、4月(今年からゴールデンウィークに変更)の壬生狂言「炮烙割」の演目中に、ことごとく割られてしまいます。その数ゆうに1000枚以上。
この炮烙を割られることで、奉納した人は災厄を逃れ徳を得るということですが、あまりにも派手な壊しっぷりで、毎年欠かさず府内夕方のローカルニュースに取り上げられます。
 

■節分お化け

花街(祇園)では節分を「お化け」と呼び、芸妓さん達が「仮装」を楽しむそうです。
この日だけは他流派の舞も無礼講。男装したり、コスプレしたりしながら、好きなように歌い踊るそうです。といっても、「水戸黄門」とか「お染め・久松」など、『和モノ』限定のようですが…。
 
ちなみに、最近は節分お化けにちなんで、市民が仮装して練り歩くイベントが市内あちこちの商店街で企画されています。急激に存在感を増してきたハロウィンと対を成すのか。日本の暦に合ってる節分の方が、借り物っぽくなくて好きですが、果たして。
 
 
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最後に、関西発祥とされる「恵方巻き」を節分に食べる風習について。
この風習は、ここ数十年の間に大阪の寿司や海苔の業界が広め、最近はコンビニ業界がそれに目をつけ一気に全国区になったという流れを辿っています。
その起源は、大阪の商人たちがゲン担ぎで食べていたとか、泉州地域(大阪府南部)の郷土料理だとか、諸説ありはっきりしないそうです。呼び名も、「丸かぶり寿司」や「開運巻」、ただの「巻き寿司」など様々です。
京都の人に聞いてみると、全く食べない方から、一家の恒例行事となっている方まで、各家庭ごとに違っています。我が家のお向さんは、ご自身で作って食べるようなので、買うばかりでもないようです。
 
それと、京都の節分は(全国的に?)、鰯を焼いて食べるほうがずっとポピュラーなようです。これは昔ながらの風習としてよく聞きますね。
皆様の地域ではいかがでしょうか?
 

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